妙法蓮華経_分別功徳品第十七

法華経

みょうほうれんげきょう_ふんべつくどくほんだいじゅうなな

ご利益ではなく その原因に目を向ける

誰でも成仏できると教えられている法華経は 功徳の結果 大いなる利益を得ることが説かれますし お釈迦さまご自身も その大いなる利益によって 永遠なる寿命があると言われています 素晴らしいご利益や仏の永遠性が 事細かに描写されています 一見すると その華やかな描写さや”ありがたさ”に目が行きがちです

しかし お釈迦さまは 法華経の登場人物だけではなく 未来の私たちのためにも さりげなく「暗号」を残しています それが 「お釈迦さまも菩薩の修行をしていた」という一文です 一見すると見過ごされがちですが 仏様も元は私たちと同じように 他の幸せのために菩薩の修行にまい進していたのです そして このことが原因となって 成仏という結果を得たのです 私たちは この視点から法華経を学ぶことが大事です

さて 法華経後半部分の核心の教えである「正宗分」は もう少し続きます 中身を見てゆきましょう 

分別功徳品のストーリー

円満なる仏の世界は決して滅することがなく その寿命は永遠ともとられるほど長いのです お釈迦さまは真実の教えを説かれると みんなは真実を理解し 大いなる利益を得ました さらにお釈迦さまはこう続けられます

「この真実の教えを聞いた多くものは生死の真理を悟った また 多くの菩薩たちはこの真実の教えを完全に記憶した また自在に教えを説く方法を会得するものもいた 頭ではなく心で会得するものもいた みなそれぞれに大いなる利益を得たのでだ また今後 清浄なる心を広めるものもいれば 低い次元に落ちないような広め方をするものもいるだろう

また 8回生まれ変わったのちに幸せの境涯に至るものもいるだろうし 7回生まれ変わって至るものもいるだろうし 6回 5回 1回生まれ変わって至るものもいるだろう みな持って生まれた因縁は違えども 幸せの境涯へと至るだろう そのための最上の知恵に向かっていく決意をみなそれぞれに持ったのだ」

それぞれの利益を説くと同時に お釈迦さまはどこからともなく美しい花々を降らせました その花はお釈迦さまと多宝仏のに降り注ぎ また ここにいるみんなの頭上に降り注ぎました あたりには良い香りが漂い 穏やかな天の太鼓が鳴り響き 美しい天の羽衣や宝物であたりは埋め尽くされました それはまるで ここにいる利益を得たみんなを供養するかのようでした それをみて それぞれの従者や弟子たちは その利益を称えるのでした

法華経を信じるものの功徳

さらにお釈迦さまは続けます

「真実の教えを聞いて ほんの少しでも教えを信じ 理解しようとするのであれば たとえそれが誰であろうと その功徳は限りないであろう これまで教えてきた

見返りを求めず他人に施しをする布施ふせの修行
自らを戒める持戒じかいの修行
耐え忍ぶ忍辱にんにくの修行
不断の努力をする精進しょうじんの修行
心静かにわが心を見つめる禅定ぜんじょうの修行

この5種類の修行を何万年もするよりもその功徳は甚大であろう この教えを信じ一旦理解してしまえば もう低い次元の悟りに後戻りすることはない

何も恐れることのない百獣の王ライオンのように 未来世において我らがこの正しい教えを説くならば 多くのもの達に敬われるだろう 未来世においてこの正しい教えを説くならば この教えを求める我らの弟子たちは 疑うことなく清らかな心で真剣にその教えを理解しようとするだろう そして 多くのもの達を幸せの境涯へと至らしめるのだ

仏が亡くなった後に この教えを聞いて 非難することなく喜んで正直に信じるものがいたら そのものは必ず幸せの境涯に至る そのものは心に仏を宿しているのだ そのものは 私や私の弟子たちのために 壮大な塔を建てて色々な物を供養する修行をする必要はない というのも そのものはすでに 幸せの境涯に至っているからだ この教えを聞いて喜び 正直に信じるものは 仏のために立派な塔を立て 法を説く仏の弟子のために供養をする修行を何万年も行ったのと同じくらいの功徳があるからだ 
よいか みなのものよ 仏はみんなにこのような功徳を受けさせるために法を説くのである」

まとめ

仏様の教えを聞いてみんなは歓喜し 後半はその功徳について説かれます 仏の世界は円満で決して滅することがありません この教えを疑うことなく 心から信じ理解しようとすれば 必ず幸せの境涯に至ると仏様は教えられています 仏様はみんなを幸せの境涯に至らしめるために 教えを説いているのです

以降は流通分ですので これからは法華経の功徳や 教えを聞いたさまざまなもの達のさらなる信心の決意などが描かれます

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